

まりもは北半球の限られた淡水湖に生息する球形の藻で
国内の生息地としては北海道の阿寒湖が有名です。
本州では富士五湖の山中湖、河口湖、西湖を南限として
(琵琶湖にも生息との未確認情報あり)
群落が確認されており、海外でも北欧、ロシア地域に生息しています。
まりもは球体が一つの生物として見られがちですが、実は無数の糸状の藻の
集合体で緑藻類、シオグサ科に分類され、この糸状の藻の一本一本が
生きていてこれが絡み合って成長し、球が大きくなるのです。
この藻は自然に丸くなろうとする性質がありますが、水槽で生育した藻では
天然のまりものように美しく密な球体になりません。
なぜビロード状の密な球形まりもができるのかは、水流説、波の影響説等々諸説あるものの
決定的な要因はいまだ謎とされています。
尚、弊社のまりもは養殖まりもです。天然まりもは天然記念物であり、採取は禁じられています。
昔、阿寒湖の湖畔にセトナという美しい娘がおりました。
セトナにはマニベという結婚を誓い合った恋人がおりましたが、
彼は下僕と呼ばれる低い身分であったため、
セトナの父親は二人の仲を決して許さず、別の男との結婚を決めてしまいました。
しかし婚礼の夜、悲しみにしずむマニベが奏でる草笛を遠くに聞いた時、
セトナはたまらず婚礼の席を抜け出して、マニベのもとへ駆け出しました。
二人は丸木舟に乗って湖へ漕ぎ出し、この世では結ばれぬ運命を、
月淡き湖底にて結ぼう”と身を投げたのです。
このセトナとマニベの悲しい恋の魂が、
まりもの姿となって永遠に生きていると伝えられているのです。
その後、恋する男女がまりもに祈ると不思議と恋が叶うと言われています。
